歯周病治療と同様に細菌が原因で起こる感染症です.
よって、感染している部分を取り残さずぴったりとした詰め物を入れる事がやりなおしのない治療の為には重要です.
実際の治療例を通して見ていきましょう
Case1)水銀の詰め物をはずして白い詰め物に変えた患者様
45歳男性の患者様 右上の糸切り歯の奥が冷たい物でしみるという理由で来院されました.
レントゲン写真、及び写真を拝見すると水銀の被せ物に沿って歯に亀裂が認められました.
歯よりも硬い金属が入ってる為、咬み合わせの力に負けて歯が割れていました.
そこで、亀裂に沿って内部に入り込んでいる細菌の感染を顕微鏡を見ながら丁寧に除去し、歯を接着する効果の高い白い詰め物(CR充填)を行いました.
Case2)上の奥歯が欠けて、白い詰め物に変えた患者様
63歳男性の患者様です.硬い金属(パラジウムという金属でヨーロッパでは安全性の観点から使用が禁止されています)が入っていた為、左上奥歯が欠けて神経に近い部分まで見えていました.
顕微鏡で丁寧に細菌の感染を取り除き、その日のうちに白い被せものを入れる事が出来ました.(CR充填)
せっかく入れた被せものが長持ちしない.周りの歯肉がよくハレる等の一つの原因になっているのが被せ物がしっかり合っていないという事です.
では、どうすれば良いのかというと治療の各ステップの精度を数ミクロンという単位(1mmの1000分の1)までチェックし、高い基準の物を作る必要があります.それを支えているのがレベルの高い技工士さんの存在と顕微鏡による診療なのです.
担当技工士: 湘南セラミック 白石大典先生